土壌汚染状況調査は、3フェーズ(地歴調査、表層土壌調査、詳細調査)に分けて実施します。
表層土壌調査
第2種特定有害物質(重金属等)、第3種特定有害物質(農薬類)に係る調査は、表層付近の土壌試料を採取して分析を行います。
1)表層土壌の採取
原則として、土壌試料採取は地表から0~5cmの土壌と5~50cmの土壌を採取して、これら2つの深度の土壌をそれぞれ等量混合して分析試料とします。 また、配管、地下ピットが調査区画内にある場合は、右図の要領(配管がある場合、地下ピットがある場合)で試料を採取します。 |
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2)採取地点数と採取方法
汚染のおそれのある区画は10m区画から1箇所、汚染のおそれの少ない区画は30m区画内から5箇所採取し、これを均等混合して1検体として分析します。 試料の採取は機械による場合と手掘りによる場合があります。 |
3)分析項目
地歴調査で検討された特定有害物質を対象に分析を行ない、この分析結果により区画ごとの汚染状況を把握します。
土壌ガス調査
この調査は、有害物質の揮発性の性質を利用して、土中のガス探知を行うものです。
基本として地表から約1m下のガスを採取して、これを分析装置にかけることにより有害物質の有無あるいはその量を測定します。
【測定密度と土壌ガス採取地点】
【調査の流れ】
調査は、以下の手順にて実施します。 1)位置出し(区画内で最も汚染の可能性が高い地点を選定します。) 2)削孔 3)ガス採取管セット 4)土壌ガス採取 5)ガス分析 6)孔埋め・片付け |
この調査ではガスが探知された場合は『とりあえず汚染あり』と判断しますが、実際に汚染有無については土壌ガス調査の絞込みを実施し、相対的に濃度の高い地点で深度方向の調査を行い、土壌分析の結果で判断します。
| Phase1 地歴調査 | Phase2 表層土壌調査 | Phase3 詳細調査 |