特許登録No.4662890「コンクリート構造物の機能診断方法」
PC管(プレストレストコンクリート管)は、昭和35年頃より市場投入され国土整備の一役を担ってきました。その用途としては、主に農業用パイプラインがあり、その他工業用水、上下水道および高速道路下の横断排水管材として使用され、その総延長は3,000kmと推計されます。これらのPC管は、既に供用から40年以上経過し、継手からの漏水や管の破損事例が発生し、維持管理の上で問題となっています。
従来のPC管の健全性評価は、通水中のパイプライン内の水を止めて、目視を中心とした内面調査を行うことにより、継手性能および流下性能を診断する方法が主流でした。この方法では、管の内部や外側の状況が把握できないため詳細な診断に至らず、非破壊調査技術を取り入れた劣化診断技術が望まれていました。
この度、(株)ダイヤコンサルタントは、新たな診断システムを開発致しました。
PC管の構造
PC管の劣化とは・・・・
PC管路の主な劣化としては、継手からの漏水とPC管体の破損があります。
■ PC管の継手漏水
上載荷重の増加や地盤沈下等により、継手の曲がり、水密性の低下が考えられます。
■ PC管体の劣化・破損
土壌や地下水中の化学的腐食物質による劣化・破損が考えられます。