原位置せん断摩擦試験(SBIFT)-新しい原位置地盤調査法-

※「原位置せん断摩擦試験(SBIFT)」はIEG研究会で管理されています。

【概要1】

杭等の基礎構造物設計に欠かせない地盤情報「せん断摩擦強度c,δ(≒φ)」,「変形係数E」などを直接測定することができる孔内載荷試験法で、従来の孔内水平載荷試験と地盤のせん断定数を求める直接せん断試験(室内試験)を組み合わせた試験法と考えることができます。

 

SBIFT試験により得られる地盤定数 現設計での地盤定数推定法

せん断強度定数 c,δ or φ

道路橋示方書(H14)による方法

せん断地盤反力係数 Cs

Cs=N/15

変形係数 E

E=2800・N(kN/m2)

静止土圧 p0

周面摩擦力度 fi = c + p0・tan(φ or δ)

砂質土:0.1N~0.5N

粘性土:0.5c~cまたは0.5N~N

 

【概要2】

システムは自己掘進システム,測定管システム,載荷加圧システム,計測システムで構成されます。

 
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SBIFTのシステム構成図

自己掘進および測定管システムの概要図

 

【概要3】

試験は、孔壁の加圧(載荷)試験とせん断試験からなり、測定区間をセルフボーリング方式で行うため、削孔による孔壁の乱れの影響は少なく、地盤の変形・強度特性を高い精度で求めることができます。

 

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SBIFT載荷パターン図 

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