全国地質調査業協会連合会「技術フォーラム2022那覇」で当社社員が発表しました

2022年11月8日~9日に一般社団法人全国地質調査業協会連合会(全地連)が主催する第33回全地連「技術フォーラム2022那覇」が沖縄ハーバービューホテルにて開催され、当社社員の岡崎敬祐(関西支社)と吉原諒(東北支社)の2名が発表しました。GEO TECH FORUM

当社社員の2名は「サウンディング(棒の先端につけた抵抗体を土中に挿入し、貫入、回転、引抜きなどに対する抵抗を測って土層の性状を深さ方向に調べる一群の地盤調査法の総称。)」のセッションで以下の内容の発表を行いました。

岡崎敬祐は、「花崗岩地域における広域斜面の土層調査ならびに安定度評価事例」という題目で、花崗岩地域における広域斜面で表層崩壊の危険性の高い土層厚さの分布を効率的に調べるための調査事例として、簡易動的コーン貫入試験と運搬が容易な土壌検査棒を併用した面的な土層調査結果を示しました。両試験における調査結果の比較や貫入深度の相関関係を整理し、土壌検査棒が簡易動的コーン貫入試験結果と整合的か、また適用範囲ならびに作業効率性等について評価することで、本検討地区においては土壌検査棒を併用した場合、表層崩壊の危険性の高い土層厚さの分布を精度よく効率的に調べられることを確認しました。本発表で、土層厚さが薄い箇所に対して、従来の試験方法と比較して、安価で迅速に調査することが可能な手法を検討することが出来ました。

吉原諒は、「中間砂層の有無が解析結果に及ぼす影響」という題目で、軟弱地盤への電気式コーン貫入試験の有効性について紹介しました。事例では、軟弱な粘土地盤が厚く堆積する調査箇所を対象として電気式コーン貫入試験を適用した結果、ボーリング調査では確認できなかった薄い排水層が確認できました。その調査結果を基に沈下解析を実施したところ、ボーリング調査のみの場合と比較して沈下収束に要する時間が短い結果となり、排水層の有無が解析結果へ大きな影響を与えることが確認されました。 

第33回全地連「技術フォーラム2022那覇」の技術発表論文集は、以下のリンクから一般社団法人全国地質調査業協会連合会のウェブサイトをご覧ください。 

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