日本地質学会第129年学術大会にiPad電子野帳(DDY)システムを出展しました

地質踏査のDX化を図るため、当社はジーエスアイ株式会社と共同で、iPad電子野帳(DDY) システムを開発しました。

このシステムは、数値地図を取り込み、走向傾斜を入力することで地質図が描画される地質踏査のアシストツールです。また、連動するアプリで、走向傾斜の計測、露頭の写真撮影、簡易スケッチが可能で、ルートマップを自動作成することもできます。日本における地質踏査の技術は、明治時代にドイツの地質学者ハインリッヒ・エドムンド・ナウマン(ナウマン象の発見者)によって教授されて以来、クリノコンパスと地形図を使った地質図作成技法は、ほとんど進化すること無く、令和の時代まで受け継がれてきました。
電子野帳の登場は、従来からの地質踏査方法を画期的に革新する地質踏査のDX革命です。

当社は、この度ジーエスアイ株式会社と共同で、2022年9月3~5日に開催された日本地質学会第129年学術大会の地質情報展において、iPad電子野帳(DDY) システムを出展しました。当該ブースでは、システムの紹介と、使用体験(地質図の描画)ができる試作機の展示を行いました。3日間とも、本学術大会に参加した多数の会員に訪問いただき、システム利用に関する強い要望を受けました。
今後は、当該システムのリリースに向け、社内外にモニターを募り、試用版による野外動作検証とシステムの改良を進める予定です。

また、当社は本学術大会の企画として開催された「学生のための地質系業界説明会」にもブースを出展しました。地質系業界に関心のある多数の学生に訪問していただき、学生の熱意を感じることができました。 

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