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軟弱地盤上の控え杭式物揚場における健全度調査事例

 軟弱地盤上の控え杭式物揚場において、施設の健全性確認のための掘削調査を実施した事例です。

 埋立により物揚場背後が圧密沈下したため、タイロッドの変形状況を直接確認するため、掘削調査を実施しました。

 本事例では、下記の2点について確認いたしました。

 

1.物揚場背後は、埋立により2.0m余りの圧密沈下が発生した。

2.控え杭が支持杭のため、圧密沈下でタイロッドが約1.6mのタワミを生じた。

・土を取り除いても、タイロッドは元に戻らず「塑性化」している。

・タイロッドのタワミにより、H型鋼が海側に変形している。

・タイロッドは、H型鋼取り付部で急激に屈曲している。

pic005-3 物揚場背後における掘削状況-タイロッドのタワミ状況(右側が海面)-

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屈曲したタイロッドとH型鋼フランジ(控え杭側)

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屈曲したタイロッドとリングジョイント

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