河川・砂防・海岸

 海岸堤防は長年の波浪の影響により、堤体下に発生する空洞によって堤体天端の段差や陥没に至る変形を引き起こしています。

 弊社では詳細な踏査の基、現地状況に最適な調査手法や、効果的な対策手法のご提案を行っています。

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矢板護岸背後の裏込材の大規模な吸出し

空洞発生のメカニズム

 海岸堤防における空洞は、老朽化に伴う目地の開口部や鋼矢板の欠損部へ海水が進入し裏込め材や背後地盤の土砂が吸い出されることにより発生すると推定されます。 img019 img010

直立式海岸堤防の模式図

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空洞発生のメカニズム

目視による海岸堤防の劣化状況確認

 海岸堤防における空洞の有無は、堤防の劣化状況により推測できるため目視にて状況確認を実施しています。

 主な劣化状況としては、堤体のずれ・段差・目地損傷、堤体の目地材の抜け落ち、天端コンクリートの抜け落ち・段差・陥没(水たまり)が挙げられます。

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詳細調査時における堤防状況事例

地中レーダーおよびファイバースコープによる空洞化確認調査

 目視点検にて劣化が確認された箇所を対象に、地中レーダーを用いた空洞探査を実施します。

 レーダ探査において空洞が確認された場合、ファイバースコープを用いて空洞の規模等詳細確認を実施します。

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当該地点の地中レーダー反応(白線枠内)

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ファイバースコープによる空洞確認

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ファイバースコープで確認された空洞状況

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