浸透流解析(地下水流動解析)プログラム「Dtransu」の更新版公開のお知らせ

当社が、岡山大学西垣誠名誉教授の指導により三菱マテリアル株式会社と共同で開発した「Dtransu」は、1994年の無償公開から数多くの実務・研究に利用され、日本地下水学会が毎年開催している地下水シミュレーション講習会でも使用されています。
「Dtransu」は、地下水の流れを再現する浸透流解析だけではなく、汚染物質が地下水とともに移動する問題(土壌・地下水汚染問題)に有効な移流分散解析や塩水侵入のような密度流解析も可能であり、地下水や地下水とともに移動する物質の流れを可視化します。 Dtransu01

トンネルを掘削した時の地下水の流れの可視化
左が実験結果、右がDtransuによるシミュレーション結果

今回、2021年6月に公開した「Dtransu」のOpenMP並列化対応版に、「移流フラックス既知境界」を追加した2022年版を公開しました。この追加により、浸透流解析で得られた流速に濃度既知条件を連成する移流フラックス(流束)既知境界条件(第三種境界条件)にも、新たに対応することができるようになりました。具体的には帯水層に接する水みち(例えば断層)から移流フラックス(流束)として帯水層に物質が供給されるような境界に適用されます。

一次元移流フラックス境界の理論解とDtransu解析解との比較結果を「Dtransu非定常解析検証報告書.pdf」に同梱してありますので、他の理論解との比較を含めてご活用ください。 

▶ Dtransuの詳細及び更新版のダウンロードについてはこちら

Dtransu02

Dtransu03

一次元移流フラックス境界の理論解とDtransu解析解との比較

 【関連情報】
▶「三次元浸透流解析」 リーフレットはこちら
▶「三次元浸透流解析-線状地下構造物の場合-」 リーフレットはこちら

【Dtransuお問合せ】
 Mail:Dtransu@diaconsult.co.jp